ボーカルのピッチ補正で定番のAntares『Auto-Tune』は、2026年にラインナップが大きく刷新されました。長く入門枠だったAccessと中位のArtistが終了し、現在の主なエディションは AutoTune 2026 / AutoTune Pro 11 / AutoTune EFX+ の3つ(永続ライセンス)と、サブスクのAutoTune Unlimitedという構成です。旧エディション名で探すと混乱しやすいので、この記事では公式情報をもとに各エディションの位置づけと機能の違いを整理します。
2026年の刷新で Access・Artist は終了しました(後述の「旧エディションを探していた人へ」も参照)

現行ラインナップの位置づけ(ざっくり)
まず4エディションのポジショニングを押さえましょう。価格は公式の米ドル参考値です(日本円は為替・販売店で変動します)。
| エディション | 位置づけ | 主な用途 | ライセンス | 参考価格(USD) |
|---|---|---|---|---|
| EFX+ | 入門・クリエイティブ | 手軽な補正+エフェクト的な使い方 | 永続 | $199 |
| AutoTune 2026 | 定番(旧Artistの後継) | リアルタイム補正の本命。歌の自然な補正からケロケロまで | 永続 | $300 |
| Pro 11 | 最上位(プロ向け) | リアルタイム+手動グラフ編集まで全部 | 永続 | $459 |
| Unlimited | 全部入りサブスク | Antaresのボーカル系を一括で使いたい人 | サブスク | $24.99/月・$249.99/年 |
機能で見る違い(EFX+ / 2026 / Pro 11)
永続3エディションの主な機能差を整理します。○=対応、–=非対応。Pro 11は下位の機能をすべて内包する最上位です。
| 機能 | EFX+ | AutoTune 2026 | Pro 11 |
|---|---|---|---|
| 自動ピッチ補正(Auto Mode) | ○ | ○ | ○ |
| Retune Speed / Humanize | ○ | ○ | ○ |
| クリエイティブ・エフェクト(Auto-EFX / Auto-Motion) | ○ | – | ○ |
| スロートモデリング/フォルマント・トランスポーズ | ○ | ○ | ○ |
| Classic Mode(往年の Auto-Tune 5 サウンド) | – | ○ | ○ |
| Flex-Tune/ビブラート制御/リアルタイムMIDI | – | ○ | ○ |
| Auto-Key(キー/スケール自動検出)同梱 | – | – | ○ |
| グラフ編集(手動でノート/タイムを修正) | – | – | ○ |
| ハーモニー生成 | – | – | ○ |
| ARA2対応(Logic / Studio One / Cubase 等) | – | – | ○ |
※AutoTune 2026は、旧Artist相当の機能に加えて、48kHzで約35%効率化・高サンプルレートで最大2.3倍高速という最適化アルゴリズムを搭載しています。最新の詳細仕様は公式でご確認ください。
どれを選ぶ?(用途別の目安)
とにかく手軽に・エフェクト的に使いたい → EFX+
細かい設定なしで補正をかけたい、Auto-EFX/Auto-Motionでケロケロやうねりをサッと作りたい、という人向けの入門枠。グラフ編集やClassic Modeは不要、という割り切りで一番安く始められます。
歌の補正をしっかり・リアルタイム中心 → AutoTune 2026
大半のボーカル制作はこれで十分。自然な補正からClassic Modeの効いたサウンドまで、リアルタイムで完結します。旧Artistを使っていた人の素直な移行先でもあります。
手動でピッチ/タイムを追い込む・プロ用途 → Pro 11
グラフ編集で1音ずつ手直ししたい、ハーモニーを作りたい、ARA2で連携したい——というプロ/本格派はPro 11。下位エディションの機能をすべて内包する最上位です。
Antaresのボーカル系を一括で → AutoTune Unlimited(サブスク)
Auto-Tune本体だけでなくAntaresのボーカル系プラグインをまとめて使いたいなら、月額/年額のUnlimitedが選択肢。常に最新版が使え、まず試したい場合にも向きます。
旧 Access / Artist を探していた人へ
2026年の刷新で、入門枠のAccessと中位のArtistは新規販売を終了しました。役割の引き継ぎはおおまかに次の通りです。
- 旧Access(最も手軽な補正) → 近いのは EFX+(エフェクト寄り)。最小の補正だけなら用途を満たします。
- 旧Artist(リアルタイム補正の中位) → 後継は AutoTune 2026。アルゴリズムが刷新され、より効率的・高速になっています。
※入門価格帯は旧Access($49〜)から上がり、現在はEFX+($199)かAutoTune 2026($300)が実質的な入口になります。
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各エディションの最新の機能・価格や、エディション間のアップグレード条件は公式の比較ページが最も正確です。日本円での購入価格はお使いの販売店でご確認ください。