プレートリバーブは、鉄板を振動させて残響を作る装置です。部屋の反射を録るのとは違う、実在しない空間の響きが得られるため、1950年代の登場以来ずっと定番であり続けています。
その代表格がEMT 140という機種で、現在セール中の3製品はいずれもこの流れを汲むものです。ただし「どの実機を、何台、どう再現したか」がそれぞれ違います。この記事では各社が公表している仕様を並べて整理します。
当サイトは3製品すべてを実際に使い込んだ上で音質を判定する立場にはありません。そのためこの記事では「どれが良い音か」は書きません。メーカーが公表している仕様の違いと、各社の公式デモ動画を並べますので、音の判断はご自身で行ってください。

3製品の仕様比較
| UAD EMT 140 | Waves Abbey Road Reverb Plates | Arturia Rev PLATE-140 | |
|---|---|---|---|
| 元になった実機 | EMT 140 の実機3台 | Abbey Road Studiosに1957年に設置された実機4台 | EMT 140+その真空管プリアンプ(実機を調査)+別のプレート2種 |
| 収録プレート数 | 3(A/B/C) | 4 | 3 |
| 公認・監修 | EMT International公認の唯一のエミュレーション | Abbey Road Studiosとの共同開発・同社の検証済み | 記載なし |
| 個体差として公表されている点 | A・Bはあえて調整されずに置かれたプレート/Cは広い帯域をカバーするMartech回路 | 4台それぞれの違い | 3種類のプレートを切替 |
| 独自の機能 | Balance/Width/Modulation、ダンピング、フィルター | プリディレイ、EQ、クロストーク、ドライブ、Abbey Road独自のハイブリッド・プリアンプ回路も再現 | コーラス内蔵、プリフィルター、リバーブ後段のEQ |
| 対応形式 | UAD Native/Apollo DSP の両対応 | VST/AU/AAX | VST/AU/AAX |
| 通常価格 | ¥24,585 | ¥25,970 | ¥17,250 |
| 現在のセール価格 | 46%オフ ¥13,035 | 72%オフ ¥7,205 | 49%オフ ¥8,769 |
| セール終了 | 8月31日 | 8月9日 | 8月17日 |
| 取扱 | MIストア | Plugin Boutique | Plugin Boutique |
価格・終了日は2026年8月7日時点の販売ページ表示です。
条件で選ぶなら
音の好みは聴いてもらうしかないので、それ以外の条件で絞れる部分を整理します。
- 収録されている実機の数が多い方がいい → Waves(4台)。UADとArturiaは3台です
- 元メーカーの公認にこだわる → UAD(EMT Internationalの公認)または Waves(Abbey Road Studios監修)
- コーラスまで1本で済ませたい → Arturia(コーラスを内蔵しているのは3製品でこれだけ)
- プリディレイのつまみが要る → WavesとArturia。UADはBlend欄にプリディレイがあります
- 安さで決める → Waves ¥7,205 < Arturia ¥8,769 < UAD ¥13,035
- 締切が近い順 → Waves(8月9日)→ Arturia(8月17日)→ UAD(8月31日)
3製品とも通常価格は同じくらいの帯なので、今の価格差はセールの深さによるものです。通常価格に戻ればArturiaが一番安い(¥17,250)という関係になります。
UAD『EMT 140 Classic Plate Reverberator』

EMT Internationalから公認を受けた唯一のエミュレーションとされている製品です。オリジナルの実機3台をモデルにしており、プレートA・Bはあえて調整されずに置かれた個体、プレートCは整備の行き届いたMartech回路で帯域が広い個体と説明されています。
実機には無いBalance/Width/Modulationが追加されています。メーカーはこれらの用途として「Balanceでスネアを狙って調整する」「Widthでストリングスを広げる」「Modulationでリードボーカルにきらめきを足す」を挙げています。
この製品はEMT 140・EMT 250の記事でも扱っています。デジタルリバーブの元祖であるEMT 250も同じセールの対象です。
Waves『Abbey Road Reverb Plates』

Abbey Road Studiosに1957年に設置され、現在も使われているEMTプレート4台を再現した製品です。Abbey Road Studiosとの共同開発で、同スタジオの検証を受けたと説明されています。3製品の中で収録数が最も多いのがこれです。
プレート本体だけでなくAbbey Road独自のハイブリッド・プリアンプ回路もモデリングされており、プリディレイ・EQ・クロストーク・ドライブを操作できます。メーカーは用途として「ボーカルや楽器に明るく前に出る質感を与える」「高いディフュージョンがドラムなどの打楽器をなめらかにする」を挙げています。
WavesはMIストアでも取り扱いがありますが、本日時点のMIのWavesセール対象73製品にこの製品は含まれていませんでした。そのため今回はPlugin Boutiqueのみの案内です。
Arturia『Rev PLATE-140』

EMT 140とその真空管プリアンプを回路レベルで再現した製品です。メーカーによれば、状態の良いオリジナル機を探して調査した上で、さらに別のプレート2種もモデリングしているとのことです。
3製品の中で唯一コーラスを内蔵しており、リバーブの前段にフィルター、後段にEQを置ける構成になっています。通常価格も¥17,250と3製品では一番安く、セールが終わったあとも入手しやすい価格帯です。
Arturiaは単体81製品がセール中です。対象と価格の一覧はArturiaのセール情報まとめにあります。
購入時の注意
Plugin Boutiqueは海外のストアなので、日本時間では表示より早く終わることがあります。とくにWavesは8月9日と期限が近いので、狙うなら前日までに決めておくと確実です。
価格・割引率・終了日は変動します。購入前に必ず販売ページでご確認ください。