2024年に発売されたiZotope『Neutron 5』。Neutron 3、Neutron 4、Neutron 5でどのように機能や構成が変化してきたのかを、Elements / Standard / Advanced も含めて簡潔にまとめます。
RXとOzoneも別記事で比較しています
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バージョンごとのエディション構成の違い
まず最初に押さえておきたいのが、Neutronはバージョンによってエディション構成自体が変わっている点です。
| バージョン | 提供エディション |
|---|---|
| Neutron 3 | Elements / Standard / Advanced の3エディション |
| Neutron 4 | Elements / Neutron 4(旧Standard〜Advancedを1つに統合)の2エディション |
| Neutron 5 | Elements / Neutron 5(同じく単一フル版)の2エディション |
Neutron 4以降は、それまで「Standard版」「Advanced版」として分かれていたフル版が1本に統合されました。Neutron 4 / Neutron 5の通常版を購入すれば、マザーシップ+個別モジュールプラグインの両方が使える形になっています。
そのためNeutron 3時代に「Standardからアップグレード」した方も、Neutron 4 / 5では実質的にAdvanced相当の機能を全て使える状態になります。
Neutron 3, Neutron 4, Neutron 5 の搭載モジュールの違い
各バージョンのフル版(Neutron 3はAdvanced、Neutron 4 / 5は通常版)に含まれる主なモジュールと、新規追加・進化したポイントを表にまとめます。
- 「●」は搭載
- 「◇」はNeutron 3 Advancedのみ搭載
- 「–」は非搭載
- 「+」は性能向上や追加機能を示します
| 機能 / モジュール | Neutron 3 | Neutron 4 | Neutron 5 |
|---|---|---|---|
| Equalizer パラEQ | ● | ● | ●+進化 |
| Compressor マルチバンドコンプ | ● | ●+進化 Punch / Modern / Vintageモード追加 オシロスコープ表示 | ● |
| Gate ゲート | ● | ● | ● |
| Exciter サチュレーション | ● | ●+進化 Trash由来の 過激な歪み4種を追加 Toneスライダー | ● |
| Transient Shaper トランジェント整形 | ● | ● | ● |
| Sculptor 適応型スペクトラルシェイパー 楽器ごとのターゲットに自動整形 | ◇ | ● [フル版に含まれる] | ● |
| Masking Meter 2トラック間のマスキングを可視化 | ● | – Unmaskに置き換え | – |
| Unmask 2トラック間のマスキングを 動的に解消 | – | ● | ● |
| Density インテリジェントなアップワード コンプレッション | – | – | ●新規追加 |
| Clipper マルチバンド対応のクリッパー オーバーサンプリング/Mid-Side対応 | – | – | ●新規追加 |
| Phase 位相相関の自動補正 | – | – | ●新規追加 |
Mix Assistant・UI周りの違い
モジュール構成だけでなく、Neutronの代名詞である「Mix Assistant」周りもバージョンごとに進化しています。
| Neutron 3 | Neutron 4 | Neutron 5 | |
|---|---|---|---|
| Mix Assistant | ● 楽器・処理強度を 事前選択するスタイル | ●+刷新 Assistant View採用 ワンボタンで自動分析 | ●++さらに進化 専用シグナルチェイン生成 マクロ制御で微調整 |
| Target Library サンプル/ステムにトーンを合わせる | – | ● | ● Audiolens連携強化 |
| Delta Button 処理差分のモニタリング | – | – | ● 全モジュール対応 |
| Channel Mode Mid/Side, Transient/Sustain | 一部のみ | 一部のみ | ●+全モジュール対応 |
| Apple Silicon ネイティブ | – | ● | ● |
Elementsはどう違う?(全バージョン共通の注意点)
バンドルでよく付いてくる「Neutron Elements」は、各バージョンで個別モジュールプラグインを含まないシンプルな構成になっています。「Mix Assistantで素早くバランスを整える」用途に特化した入門版という位置付けです。
- Neutron 3 Elements / Neutron 4 Elements / Neutron 5 Elements 共通:
マザーシップ上から限定的なEQ・コンプ・Exciter・Transient Shaperなどを操作するシンプル構成 - 個別モジュールを単体で立ち上げる用途には対応していない
- Sculptor / Unmask / Density / Clipper / Phase など、各世代で目玉になっているモジュールはElementsには含まれない
- Neutron 5 Elementsは特にAssistant Viewとマクロ操作が中心の構成
Elementsから本格的にミックスを詰めていきたいときは、フル版(Neutron 4 or Neutron 5)へのアップグレードが現実的な選択肢になります。
どれを選ぶべきか
- とりあえずAIにミックスを補助して欲しい → Neutron 5 Elements(バンドル付属で入手しやすい)
- 個別モジュールをチャンネルストリップ的に使い倒したい → Neutron 5(フル版)
- Phase補正・上向きコンプレッション・マルチバンドクリッパーが特に欲しい → 必ずNeutron 5(Density / Clipper / Phaseは5専用)
- すでにNeutron 3 / 4を所持している → アップグレード価格が安く出るタイミングを待つのが◎(下記の購入法記事に最新情報まとめ)
できるだけ慎重に調べてまとめましたが、もし表に間違いがあればTwitterでご指摘いただけるとありがたいです。
Neutron 5の最安購入法【クロスグレード・アップグレードも対応】
以下記事にiZotope製品の所持状況によって買える様々なアップグレード・クロスグレードをまとめて、最も安く購入する方法を解説していますので、ぜひご活用ください。


