2023年10月に発売されたiZotope『Ozone 11』。筆者が買い替えを検討するついでに、どのような機能の変化があるのかOzone 9、Ozone10、Ozone 11の3つで簡潔に違いをまとめました。
RXでも比較しています
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iZotope Ozone 9, Ozone 10, Ozone 11 【Standard , Advanced版】の違い
Ozone 9, Ozone 10, Ozone 11の3つで差がある機能と新しく追加された機能のみを以下にまとめます。(3つ全てに共通して搭載された、差のない機能は省略します)
- 「●」はStandardとAdvancedの両方に搭載された機能
- 「◇」はAdvancedのみに搭載された機能
- 「+」は性能向上や追加機能を示します
Ozone 9 | Ozone 10 | Ozone 11 | |
---|---|---|---|
Stem Focus ミックス、ボーカル、ドラム、ベース のいずれかのみを処理できるように | ◇ | ||
Clarity Module 動的にブースト、カットを行い、 抜けの良いサウンドに仕上げる | ◇ | ||
Transient/Sustain トランジェントとサステインを 切り替えて別々に処理 | ● | ||
Upward Compress (Maximizer) 音量の小さい部分を持ち上げる | ● | ||
Delta buttons in all modules 全モジュールにデルタボタン追加 | ● | ||
Assistive Vocal Balance ボーカル音量が適切か判断・補正 | ● | ||
Master Rebalance 2mix音源のボーカル/ドラム/ベースの 音量を別々にコントロール | ◇ | ◇ | ●[Standardでも利用可能に] |
Low End Focus 低音域のぶつかり (例えばキックとベース)を回避 | ◇ | ◇ | ◇+進化 UI改善 |
Spectral Shaper 特定の耳障りな音などを 自然に解決する | ◇ | ◇ | ◇+進化 UI改善 |
Master Assistant みんな大好き 半自動マスタリング | ● | ●+進化 | ●+さらに進化 性能改善 Refined Targetsが登場 Clarity追加 Upward Compression追加 |
Magnify Soft Clip (Maximizer module) スレッショルドを超える前にサチュレーションを 入れることで原音を維持しながら ラウドネスだけをブーストする | ● | ● | |
Recover Sides (Imager Module) サイドの存在感を失うことなく 幅を減少させる | ● | ● | |
Impact Module 曲全体の細かいダイナミクスを 4つ周波数帯域に分けて調整 トラックを馴染ませ厚みのあるサウンドに | ◇ | ◇ | |
Stabilizer Module トーナルバランスを特定の音楽ジャンルに 適した形に動的に近づける | ◇ | ●[Standardでも利用可能に] |
Ozone 11で追加された機能の中でわかりやすく特徴的なのが「Assistive Vocal Balance」。曲の中のボーカル音量を整えてくれるものです。アマチュアの音楽を聞いていると感じがちな「ボーカルが小さい/大きいな...」を一気に解決することができます。
Advanced版に限定すると特徴的な機能が「Clarity Module」。簡単な作業でクリアな音に仕上げられます。
StandardユーザーはOzone 11から元々Advanced専用機能だった「Master Rebalance」が使えるようになります。2MIXからボーカル、ドラム、ベースを抜き出して別々に音量をコントロールできる機能です。
めちゃくちゃ地味ですがデルタボタンの実装も便利なはず。
できるだけ慎重に調べてまとめましたが、もし表に間違いがあればTwitterでご指摘いただけるとありがたいです。
Ozone 11の最安購入法【クロスグレード・アップグレードも対応】
以下記事にiZotope製品の所持状況によって買える様々なアップグレード・クロスグレードをまとめて最も安く購入する方法解説していますので、ぜひご活用ください。